Bulls -発泡ワインの世界-

スパークリングワイン」ってなぁに?「ワイン」と何が違うの?

そんな疑問が、この記事を読み終えるまでにはぐるっと解決!(のはず!)最後に、明日誰かに喋りたくなるようなちょっとした雑学もついてます。on y va!

そもそもスパークリングワインとは?

スパークリング・ワインは二酸化炭素を多く含むワインのことである。(中略)スパークリング・ワインには、瓶内発酵のために二酸化炭素が溶け込んでいるものと、人工的に二酸化炭素を吹き込んだ、いわゆる炭酸ワインとが存在する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3

フランスでは「Vin effervescent(ヴァン・エフェグヴェソンス)」「Vin Petillant(ヴァン・ペティヨン)」「Vin Mousseux (ヴァン・ムスー)」「Crémant(クレマン)」

※ Vin Petillant(ヴァン・ペティヨン)、Vin Mousseux (ヴァン・ムスー)、Champagne(シャンパーニュ)の違いに関しては別記事でまとめます。

スペインでは「Espumoso(エスプモーソ)」

イタリアでは「Spumante(スプマンテ)」

ドイツでは「Schaumwein(シャウムヴァイン)」

などと呼ばれています。

How to make? どうやって造るの?

スパークリングワインの種類は大きく分けて2つ、

  1. 瓶内(もしくは密閉したタンク内)で、ワインから自然発生し行き場のないCO2(二酸化炭素)がワイン中に溶け込み、発泡しているもの
  2. 出来上がったワインに後から人がガスを注入しているもの

1.ワインから発生したCO2が、再度ワインに溶け込み、発泡するスパークリングワイン

ほとんどのスパークリングワインがこの方法で醸造が行われています。瓶内もしくは密閉されたタンク内で、ワインから自然に発生したCO2(二酸化炭素)が、再度ワイン中に還元されることで気泡が発生します。

【瓶内二次発酵】

シャンパーニュ方式トラディッショナル方式などがこれに該当します。

一次アルコール発酵を終えたワインは、密閉された瓶で二次発酵(瓶内二次発酵)が行われます気泡が細やかで柔らかな口当たり、奥深い味わいになることが特徴です。1本1本の瓶に詰めて醸造・熟成が行われ、澱引きなどの手間がかかる為、価格が高価なスパークリングワインに採用されている歴史のある方法です。一方で、それぞれが個々で管理されている為、何か醸造上で欠陥が生まれてしまった時などに、1つの被害を最小限に抑えることができます。

フランス・シャンパーニュ地方のChampagne(シャンパーニュ)やCrémant(クレマン)、スペインのCava(カヴァ)、イタリアのFranciacorta(フランチャコルタ)や、同じくイタリアのSpumante(スプマンテ)でも「メトード・クラシコ」と表記されているものなどが有名です。

【密閉タンク二次発酵】

シャルマ方式などがこれに該当します。

一次アルコール発酵を終えたワインは、密閉されたタンク内で二次発酵が行われますきめ細やかな泡やフレッシュ感のある果実味が楽しめることが特徴です。気圧・温度管理ができる大きなタンクで醸造が行なわれる為、瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式やトラディッショナル方式に比べ、一度にたくさんの量を、比較的低コストで造ることが可能です。

イタリアのピエモンテ州アスティ地区で造られるAsti Spumante(アスティ・スプマンテ)や、ヴェネト州で造られるProsecco(プロセッコ)などが有名です。

【瓶内二次発酵後の手間を簡略化したもの】

トランスファー方式がこれに該当します。

一次アルコール発酵を終えたワインは、密閉された瓶で二次発酵(瓶内二次発酵)が行われます。その後、加圧・冷却下のタンクにすべてを移し、同タンクでいっぺんにろ過を行います。一つ一つを手作業(または機械作業)で行うシャンパーニュ方式・トラディッショナル方式を、簡略化した方法です。


2.スティルワインに人がガスを注入し発泡させるスパークリングワイン

ガス注入方式がこれに該当します。

2次発酵までを終えたスティルワイン(発泡していないワイン)に、後から人為的にガスを注入して(溶け込ませて)、造り出すスパークリングワインです。低コストで造ることができます。

炭酸飲料水を作る時と同じ方法ですので、泡持ちが比較的短いことと、気泡が大きく強いアタックと少しのガス香が感じられることが特徴です。

Variety バラエティー

color-色調-

使用新種や熟成方法、熟成期間など、生産地域により様々な規定が定めらていることも多い、スパークリングワイン。一期一会の出会いが楽しめる、奥深い歴史を持つカテゴリーの1つです。

オーソドックスな白・ロゼの他に、オーストラリアなどでは鮮やかな赤色のスパークリングワインも造られています。シラーズ(シラー)品種由来のスパイシーでジューシーな果実味が存分に味わえ、BBQや焼肉などの場面でも活躍してくれるワインです。是非ワインショップなどで出会ったら、飲んでみてくださいね。

オーストラリアの真っ赤な太陽の様な、赤い色のスパークリングワイン。スパイシーな味わいが魅力!

NV-ノン・ヴィンテージ-

NV(ノン・ヴィンテージ)と記載されているものは、収穫年が単年ではなく、複数の年のワインをブレンド(混醸)して造られているということ。

スティルワイン(発泡していない白・赤ワイン)に比べ、スパークリングワインは記載のないものの生産が圧倒的に多いです。

ブドウの熟成具合や出来栄えによるリリース時期違いの味わいの変化が出ないように、ブレンド(混醸)を行っています

逆に、ヴィンテージまたはミレジメと呼ばれるものは、収穫年が単一のもの

ブドウの育成が素晴らしかった年に造られることが多く、長期熟成型のハイポテンシャルな仕上がりが多いことが特徴です。

熟成の味わい

熟成を重ねたスパークリングワインは、色調が濃く変化。発酵の役目を終えた酵母との長期のコンタクト(接触)により、イースト香と呼ばれる香ばしいアロマが生じることが特徴。繊細な泡が溶け込み、滑らかな絹のような口当たりに。時を経て丸みを帯びた酸と、複雑味を増した果実味、幾重にも重なるアロマが見事に調和した味わい。スティルワインでは得られない、複数の要素が緻密に折り重なり合い造り出す独自の「高貴な世界」が広がります

【雑学】シャンパーニュの誕生

フランスの北部に位置するシャンパーニュ地方。冷涼な気候で日照量も少なく、土壌は石灰質の層が厚く、ブドウは酸が高く、出来上がるワインは色調が薄いことが特徴。

今から400年ほど前、シャンパーニュ地方ではスティルワインが主流でした。現地消費かイギリスへの輸出が主だった当時、ワイン生産農家は樽でワインを運んで輸出を行っていました。

寒い時期から春にかけ長い移動を樽内で行ったワインをイギリスで飲んだある日、なんとワインが発泡していました。冬の間低温で眠っていた酵母が、春に活動を始め瓶内二次発酵が起きてしまった、というのです。もちろんイギリス人は「なんだこれは!」とオコ(怒り心頭)だったそうです。

また、一説では、当時最大のワイン輸出国だったイギリスでは、フランスワインの輸出競争が激化。酸度が高く、薄い色調のシャンパーニュは売れ行きが芳しくなく、蔵には在庫が山のように…。売れなくなったワインをワイン生産農家自らがやけ酒を起こして飲んだ際に、発泡していることに気づいたのがきっかけ、という話も。

困ったワイン生産農家は、当時修道院を辞めワイン販売業を行っていたある人物へ相談をもちかけます。

このマイナスの状況を利用し、当時流通し始めた瓶に閉じ込め、「瓶内二次発酵」を行い、シャンパーニュの歴史の1ページ目を作った「ある人物こそが、

世界的に有名なシャンパーニュの名前もなっている「ドン・ペリニヨン」なんだそうです。


お祝いなどで飲む機会も多く、これからの暑い夏場などでも活躍してくれること間違いなしのワイン「スパークリングワイン」に関しての記事でした。

各国の各規定などによる違いや歴史などは順次解説していければと思います。

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